食事の幸せ・・・

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食事が生きがい・・・、食事が楽しい・・・
でも体のことを考えるとご飯がなかなか喉を通らない、なんてこともあると思います。
そんな皆様に食事がなぜ重要で、「生きがい」や「楽しみ」を感じられるのかを解説します。



まずは、食事をした際に食べ物がどのようなルートを通っていくのかを簡単に
ご説明させていただきます。

口に入れた食べ物は、口内で細かく噛み砕かれ唾液によって1部の食材を分解します。
そこから、食道を通って胃へと運ばれます。その後腸内を通って体内へと吸収されます。
ここからは、なぜ食事を摂ると幸福感を感じるのかをご説明させていただきます。

食事で得られる幸福感には、以下の2つの理由があります。

  1. セロトニンの分泌の影響
  2. 副交感神経が優位になるため

セロトニンの分泌の影響

セロトニンとは何かからご説明させていただきます。

セロトニンは、必須アミノ酸の中にあるトリプトファンから合成される
神経伝達物質のうちの1つです。

幸せホルモンや快楽ホルモンと言われる「アドレナリン」「ノルアドレナリン」
の分泌をコントロールしています。
他にも、体のリズムを整えたり、ホルモンと同じような働きをしたり、睡眠の状態にも
関係している
ことが知られています。
またそれだけではなく、体温の調整や痛みの認知、食欲の制御や消化・吸収に至まで
本当に多くの体の機能に関わっているのです。

セロトニンの95%は腸内で作られています。
腸内で作られたセロトニンが脳まで届いて効果を発揮することはなく、
腸内での消化運動に役立っています。

「幸せホルモンであるセロトニンをどうやって脳内で作用させるの?」
この問いに関して、先ほど挙げたトリプトファンを摂取することが解決策となります。
セロトニンというホルモンを幸せホルモンとして感じるのは、
脳内でセロトニンが分泌された時なので、トリプトファンを摂取するようにしましょう。

「トリプトファンて何で摂取できるの?」
豆腐・納豆・味噌・しょうゆなどの大豆製品、チーズ・牛乳・ヨーグルトなどの乳製品、
米などの穀類
などで摂取できます。
他にも、ピーナッツや卵、バナナでも摂取が可能です。
おすすめは、バナナミルクです。少しバナナ感が残っているのがとても美味しいです。)
ただし、トリプトファンを摂取しすぎると、セロトニンが増加し
嘔吐や頭痛、筋力低下などが起きることがあります
ので、体には必要な栄養素ですが、
多量摂取には気をつけましょう。

副交感神経が優位になるため

副交感神経とは自律神経のうち臓器や器官などの働きを抑制させる効果がある神経系です

食べ物を食べた際、直後は交感神経が優位となりますが、消化器官を働かせるために
副交感神経が優位に働きます。

副交感神経には血管拡張」、「血圧降下」、「心拍数低下」、「筋肉の弛緩」、「発汗の抑制」
などの機能があり、それぞれに気持ちを落ち着ける効果があります。
この5つの機能はそれぞれ繋がっているので簡単に解説させていただきます。

副交感神経が優位に働くと、「アセチルコリン」という物質が副交感神経から分泌されます。
アセチルコリンは血管を拡張させる作用があり、血管が拡張すると、血液の通る道が大きくなるため、
血圧が下がります。

血液を流す道となっている血管の壁が広がるのは、血管自体が弾性的なためです。
血管が弾性的だと血液の流れが良くなり、心拍数を下げても全身に血液が回るため、心拍数低下が起こります。
血液がゆっくり全身を回ると筋肉に必要以上の酸素を取り込まず、筋肉の活動が穏やかになり、筋肉の弛緩につながります。
筋肉の活動が穏やかになると、エネルギーの消費量が抑えられるため、エネルギーを作り出す際に発生する熱が発生せず体温が高まらないため、体温を調節する必要がなく、体温調節機能である汗が出にくくなるため、発汗が抑制されます。

副交感神経の機能は、上記のように繋がっていることがわかっていただけたかと思います。
さらに、副交感神経は睡眠にも関与しており睡眠時にリラックスできるのは副交感神経が機能しているからです。先ほどの副交感神経の機能はリラックスする上で重要になっています。

食事をした際に副交感神経が優位になり、機能を発揮することでリラックス効果があり気持ちも落ち着くため、幸福感へと繋がっていきます。

副交感神経を刺激しやすい食べ物として
お酢、レモン、唐辛子、わさび、しそ、梅干しなどの酸っぱいものや辛い食べ物は副交感神経を刺激しやすいです。
辛い、苦い、酸っぱいは体にとって嫌なものなので、少しでも早く排除しようと副交感神経が働き消化が促進されるため、こういった食べ物は幸福感を得るためや早く寝たい時などにおすすめです。

まとめ

食事で幸せや幸福感を感じる理由であるセロトニンの影響や、副交感神経の機能についてご理解いただけたかと思います。

「お腹いっぱいで幸せ・・・」という食を楽しむ気持ちにも
こういった生理学的作用が関係しているかもと考えると人体は面白いですね。

皆様も身の回りや人体の不思議を調べると驚きの結果が多々出てくるかもしれません。
是非人体の不思議を楽しんでください!

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